出産後最短8時間で退院できるオーストラリアですが、
退院後の新生児ケアって想像できますか?
産後思うように身体が動く前に
退院して赤ちゃんとの新生活って不安でいっぱいですよね。

ふたりの娘をオーストラリアで出産しました。
メルボルン在住のナエです。
・Maternal and Child Health Service って何!?
・おっぱいちゃんとでているかな!?
・予防接種のスケジュールはどんな感じ!?
・ママ友ってどうやってつくればいいの!?
私の実際の経験を元にメルボルンの情報をシェアします。
1.メルボルンの新生児ケアについて
・退院後の流れ
パブリック(公共)の病院で出産した場合、
通常24時間で退院するのがオーストラリア。
帝王切開や、産後母子に何か問題がある時は延泊になります。
(その場合でもメディケアがあればもちろん無料)

早く家に帰って
家でゆっくりしたい人が多いみたい

私はできるだけ病院にいたかったけどな~
新米ママにとっては産後すぐのボロボロの身体で
ホヤホヤの新生児と退院なんて不安でいっぱいですよね。
そこで活躍してくれるのが
各地域のMaternal and Child Health Service(通称the MCH service)
この the MCH service の助産師さんたちが
これから育児を頑張っていくママの大切な存在になっていきます。
・新生児の検診スケジュール
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退院してからちゃんと母乳は飲めているのかな?
産後の傷が痛むけど大丈夫かな?
夜になると全然寝ない!!!など
不安なことでいっぱいですよね。

産後一週間くらいの時
おっぱいがカチカチになって本当につらかった…
まずはこの助産師さんが家まで検診に来てくれます。
一回目『自宅検診』
これはオーストラリアの文化なのかもしれないですが、
産後のママにみんな口をそろえて
「you are beautiful」
「you look amazing」とか
こっちが恥ずかしくなるくらいの褒め言葉を言ってくれます。
こんなスッピンボサボサの疲れ切った顔のどこがやねんッて
いつも(心の中で)突っ込みますが、
褒められて悪い気になる人はいないですよね。
ママの褒めタイムが終わったら次は赤ちゃんタイム
「oh my gosh, she is adorable」
「just beautiful」などなど。
これだけでちょっと心が和むというか、嬉しくなる時間ですよね。
その後私たちのパーソナルな質問タイムが始まります。
赤ちゃんの体重測定など健康状態の把握も
もちろん丁寧にしてくれるのですが、
一番メインになっているのは
ママの精神的な健康状態の把握だという気がします。
もしパートナーが協力的でなかったり、
不安なことがあれば、
検診に来てくれる回数が増えたり、
政府からベビーシッターの派遣があったりします。
アジア人によく見られる黄疸の検査も自宅でやってくれましたよ。

家で赤ちゃんのかかとにチクッと
針を刺されるのにはドキドキした~
二回目『二週間検診』
ここからは自宅での検診ではなく、
最寄りのセンターへ行くことになります。
ビクトリア州はコチラから探せます
内容はほぼ同じで、
お母さんの健康状態チェックから、赤ちゃんの身体検査。
その後何もなければ
次の検診は
4週間、8週間、4ヵ月、8ヶ月、1歳、1歳半、2歳、4歳
と小学校にあがるまで全部で10回の検診があります。
・グリーンブック
オーストラリアでは妊娠が分かった時に
日本でいう『母子手帳』のようなものはありません。
妊娠中の記録は病院側がカルテに記入しているだけで、
手元に残したかったら自分で残すしかありません。
出産を終えるとメルボルンでは
通称グリーンブック
と言われている冊子が手渡されます。
これがオーストラリアでの母子手帳になります。

分厚さは母子手帳の数十倍、
持ち運びにめっちゃ不便!
このグリーンブックには妊娠中の経過や、
出産の詳細など事細かく記載されているだけでなく、
予防接種や検診の情報もこれから書きこむようになっています。
最低でも小学校に上がるまでは大切に保管するように言われています。
2.オーストラリアの母乳育児
妊娠が分かった時から
できれば完全母乳で育てたいな~と気楽に考えていました。
出産すれば勝手に母乳は出るものだと思っていたし、
痛くなるよ~とは聞いていましたが、まさかあんなにもとは…
オーストラリアでも母乳育児は推奨されていて、入院中から乳首のケアや母乳のあげ方についてアドバイスがあります。
残念なのは、
日本でいう《おっぱいマッサージ》をしてくれる場所ってないんですよね。

メルボルンでは見つけられませんでした!
母乳の量を増やすために
のアドバイスと、
母乳育児が軌道にのるまで
ひんぱんに体重測定に行く必要はありますが、
いつでもママの気持ちを肯定してくれて、
応援してくれる姿勢に私は背中をおされました。
今授乳中のママさんも、
母乳で育てたいと思っているプレママさんも
授乳中って何かとトラブルの連続ですよね。
何が良いとか悪いとか
周りの判断やいろいろな情報に頭を抱えますが、
ママ自身が自分と赤ちゃんのことを一番分かっているので
どんな方法でも自信を持ってほしいです。
3.予防接種スケジュール
一番初めの予防接種は誕生時ですが、
その次に私たちが連れて行くのは生後2ヶ月(6週~8週)です。
グリーンブックを持って行くのは忘れずに。
予防接種について詳しくはコチラ
次女の予防接種に長女を連れて行ったとき、
【怖いイメージを与えたくない】からということで、
シャボン玉を出してくれて遊んでくれました。
帰り際にはいつも子ども用のシールをくれます。

シールほしいけど、
チュウシャはぜったいイヤ!!

(つぎの4歳の予防注射が恐怖…)
4.マザーズグループ
the MCH service が提供してくれるサービスの中で
忘れてはいけないのが【マザーズグループ】です。
同じ時期に出産した初ママたちを集めて
週に一回みんなで集まれる場をつくってくれます。
もちろんみんなベビーと一緒になので和気あいあいとしていて
他の人の育児方法を垣間見られて楽しいですよ。

私の時はだいたい長女が生後3ヵ月の時に
10人くらいの初ママたちが集まりました。
すこしづつ赤ちゃんとのペースが掴めてくるものの、
でかける場が少なくて、
主人以外誰とも話さない!!なんて日も少なくなくて、
このマザーズグループが貴重な《おでかけの日》になっていました。
約2ヵ月間に渡り毎週ナースがいろいろなトピックを持って来てくれます。
グループ内のママの提案でゲストを呼んで、
チャイルドセーフティーについて
学ぶ講義の時もありました。
マザーズグループによってはナースと集まる期間が終わっても、
定期的に集まっていつまでも
良いママ友関係が続いている場合もあるようです。

私の場合、何回か個人的に遊びましたが、
大きくなるにつれてなくなりました~
初めての娘と一緒に親子として参加したグループなので、
たくさんの刺激になって今でも良い思い出になっています。
5.まとめ
・各地域の助産師が家まで検診に来てくれる
・小学校に入学するまで検診は全部で10回
・メルボルンではグリーンブックが母子手帳の代わり
・オーストラリアも母乳育児推進
・ママの気持ちを最優先に考えてくれる
・マザーズグループが貴重なお出かけの日になる
・そこで初めてのママ友ができる
いかがだったでしょうか。
オーストラリアで出産後の
新生児赤ちゃんとの生活が少しでもイメージ出来れば嬉しいです。
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